正しいブラッシング

治療を目的とした歯磨きを始めた当初は、何よりも優しく磨く事が肝心です。繰り返しになりますが、初期の歯磨きは歯肉を傷つけやすい状態になります。

痛まないのに血が歯ブラシに付着するという場合には、歯肉が傷ついてしまったと考えた方がよさそうです。放っておくと、新たな化膿が進んでしまう可能性があります。従って、歯ブラシは柔らかいタイプのものを使用しましょう。

普通の硬さの物と比較すると磨く際の時間はかかると思いますが、やむを得ません。力を入れずにそっと歯に当てるようにしましょう。

柔らかい歯ブラシで悪い箇所から、鏡を見て治したい箇所にしっかり歯が当たっているかを確かめながらブラッシングをしましょう。最初の1週間ほどは、毛先を歯に対して45度傾けるようにします。傷つけて痛くなってしまうのを防ぐ為です。

痛みを感じて無意識にそこを避けて磨いてしまうと、いつまで経っても治りませんからね。「痛くない」というのは、磨き始めの最も重要な心得だと言っても過言ではないでしょう。なんなら、この段階では歯垢除去よりも大事かもしれません。1週間も経てば、急性症状は治まると思います。